シュルレアリスム美術を考える会とは?

About us


 日本におけるシュルレアリスム研究は、主に文学研究者によってなされてきており、シュルレアリスムを研究対象としている美術史研究者は比較的少ないと言えます。そうした美術史研究者のささやかな集いの場として、2016年にシュルレアリスム美術を考える会は発足しました。活動内容は研究報告と文献紹介などの情報交換です。早稲田大学の鈴木雅雄先生のご協力を得て、発足から現在まで、二、三ヶ月に一回のペースで研究会を開催しています。

2017年11月

成城大学 長尾天


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シンポジウムのお知らせ

 

シンポジウム「シュルレアリスムと展覧会:展示空間とテクスト空間のひろがり」

 

日時:2023.12.23 sat. 13:30 - 17:30

 

場所:國學院大學渋谷キャンパス5号館 5301教室

 

参加申込:https://forms.gle/oAYovExAbNCjyqJ8A

*参加申込なしでも当日参加可能です。


お問い合わせ:yuko-ishii[at]artsci.kyushu-u.ac.jp([at]を@に変更してください)

 

 

 

【趣旨】
 アンドレ・ブルトンによる『シュルレアリスム宣言』(1924年)以降、「シュルレアリスム」の語を冠する展覧会が、世界各地さまざまなかたちで開催されてきました。同宣言から100周年を来年に控え、シュルレアリスムの展覧会が盛り上がりを見せつつあるいま、シュルレアリスムと展覧会について再考するよい機会でもあると考えます。
 このシンポジウムでは、1920年代から現代に至るまでに開催された幾つかの具体的な展覧会をとりあげ、シュルレアリスムの展示空間とテクスト空間のひろがりを改めて見渡すことを目的とします。カタログ、オブジェ、インスタレーション、スペクタクル、来場者といった、このテーマを考えるうえで核となるいくつかの観点を足がかりに、シュルレアリスムにおける展覧会という営みの総体を立体的に捉えます。カタログと展示空間、制作と展示、モノと人と環境のあいだの交差や隔たりについて再考し、このテーマの現代的射程についても議論したいと思います。

 

【プログラム】
13:30-13:40
 開会挨拶(全体司会:國學院大學・進藤久乃)

 

13:40-14:20

石井祐子(九州大学准教授)

「ペーパーズ・オブ・シュルレアリスム考 —— 展覧会資料の分析からみえること」

 

14:20-15:00

齊藤哲也(明治学院大学教授)
「カタログの不在(もまたひとつのカタログであるかどうか)—— 1938年と1947年のシュルレアリスム国際展「カタログ」を中心に」

 

15:15-15:55

河本真理(日本女子大学教授)
「オブジェからインスタレーションへ —— シュルレアリスム的空間の展示と演出」

 

15:55-16:35

鈴木雅雄(早稲田大学教授)
「没入に抗するスペクタクル —— シュルレアリスムの展示空間をめぐって」

 

16:50-17:30 総合討議(司会:長尾天)

ダウンロード
シンポジウム「シュルレアリスムと展覧会」フライヤー
surrealism and exhibition_flyer.pdf
PDFファイル 1.2 MB
研究会のお知らせ
第18回シュルレアリスム美術を考える会
※終了しました
日時:2020年1月25日(土) 14:00〜
場所:早稲田大学 戸山キャンパス39号館2階 美術実習室
発表:
利根川由奈「1930-40年代アメリカにおけるルネ・マグリットと『アートの民主性』」
松岡佳世「反抗する身体イメージ―晩年のベルメール作品とマルキ・ド・サド」
※会場変更にご注意ください。
※一般の方のご来場も歓迎いたします。